マネジメントとは?
「マネジメントとは何か。 諸々の手法と手品の詰め合わせか。 それとも、ビジネススクールで教えるように、分析道具のセットか。 もちろん、道具としてのマネジメントも重要である。 体温計や解剖学が、医者にとって大切であるのと同じである。 だが、マネジメントの歴史、すなわちその成功と失敗の数々は、マネジメントとは、何にもまして、ものの考え方であることを教えている」 (ドラッカー チェンジ・リーダーの条件) それでは、マネジメントとは、いかなるものの考え方か。
- 第1に、マネジメントとは、人の強みを発揮させ、弱みを無意味にすることである。つまりそれは、人にかかわることである。
- 第2に、マネジメントとは、それぞれの国や土地の伝統、歴史、文化を仕事に組み込むことである。つまりそれは、人の関係にかかわることである。
- 第3に、マネジメントとは、組織の目的、価値観、目標を明確にしてから、周知徹底し、常時確認することである。つまりそれは、組織の目的にかかわることである。
- 第4に、マネジメントとは、組織の人間を成長させることである。つまりそれは、組織の人間の訓練と啓発にかかわることである。
- 第5に、マネジメントとは、意思の疎通と個人の責任を確立することである。
- 第6に、マネジメントとは、マーケティング、イノベーション、生産性、人材育成、人、もの、カネ、社会的責任など、成果の尺度を明らかにして、測定し、向上させることである。
- 第7に、マネジメントとは、組織の外に成果をもたらすことである。優れた財・サービスの提供によって、世の中に貢献することである。
ドラッカーは、マネジメントを志す者は、心理学、哲学、倫理学、経済学、歴史などを身につけよという。 それらの知識によって、成果を出せという。 病人の治療、学生の教育、橋の建設、ソフトの設計に使えという。
「マネジメントとは、仕事である。その成否は、結果で判定される。 すなわち、それは技能である。 しかし同時に、マネジメントとは、人に関わるものであり、価値観と成長に関わるものである。 したがってそれは、まさに伝統的な意味における教養である」
http://diamond.jp/articles/-/40680
辞書的な意味として
- manege 他動詞
- どうにかして~する
- うまく~する
- 時間をなんとか都合する
- 処理する、食べる
- 事業などを経営する、管理する、切り盛りする、チームなどを統率する
- 人や道具を上手に扱う、うまくあしらう、操縦する、御する
- 自動詞
- どうにかやっていく
- なんとか間に合わせる
- management 名詞
- 経営、管理、経営力、経営の方法、
- 経営陣、経営者側、
- 取り扱い、操縦、統御(とうぎょ)
- やりくり、手際よさ
- management 形容詞
- 経営に関わる、経営者が処理する
- 語源 manage波イタリア語で「手で扱う、馬をならす」 mant 接尾辞 結果・状態・動作・手段などを表す名詞を作る。
上手にやるための、動作や手段、一連の流れのことを「マネジメント」というように考える。
「彼はマネジメントがいい」 ↓ 「彼はいろいろな結果や成果を出すためにする、動作や言葉遣い、手段や道具の選び方、計画性やそれを一つ一つ実行し処理していく一連の流れが、いい」
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